2010年1月26日火曜日

亀のCarolineのこと

 娘の今年の担任は、亀が好きで、自画像的に亀のイラストを教室に貼ったり、身につけるアクセサリーやキーホルダーもみんな亀。そして、15センチくらいの小さなぬいぐるみの亀を一匹教室で飼っている。
 Carolineと名付けられたそのぬいぐるみは、普段、教室で遊んでいるのだが、週末には、子供たちの家にお泊まりにくる。金曜日、担任から、Carolineと、ノートの入った鞄を渡された子供がその週末の担当。週末、子供と一緒に過ごすさまをノートに書いて(それはもちろん親が)、出来れば写真等も貼って返して欲しい――と、この年度の始めに、保護者宛のお知らせもあった。

 先日、ついに子供が連れて帰って来た。さっそく、自分のぬいぐるみに紹介したり、話しかけたりして遊んでいる。
 ノートを見ると、多国籍クラスなのに、みんなびっちり長々とフランス語で書いている。写真を取込んで、新聞風? に紙面を作成、プリントした物を貼っている親もいる。じっくり読むと、楽しく家に迎え、他の家族や自分のおもちゃと一緒に遊んだり、外へ出かける時(映画を見るとか、クリスマス市に出かけるとか)にも連れ出している――このぬいぐるみはツールであって、本当は、週末の子供たちの暮らしをかいま見るところに目的があるのだなあと思われてくる。シリアルを食べている食事の様子や、レゴで遊ぶ部屋の様子、習っているバイオリンの発表会、親戚同士で集まるテーブル、花火で祝う年越しなどなど、写真もあるのでよくわかる。そのノートを返すと、先生がみんなの前で読み上げて、追加的な説明を子供がするのだそう。単純に面白そう! とばかり言っていられないようなプレッシャーをいまさら感じてくる。
 その週末は、ちょうど大雪の週末だった。そり遊びをメインに据えることにして、他のおもちゃに紹介していっしょに遊ばせるところ/そり遊び/お昼にうどんを食べているところの3段落で構成することにする。プレイモービルの一家の暮らすドールハウスを訪ねさせたり、雪の積もった公園に連れ出して、写真をたくさん撮る。並行して、フランス語で作文。これまでの人のを参考にしたり、例文集を参照したり。子供とも相談する。現像した写真が意外に大きいので、背景は切り取って、ノートの見開きにコラージュして、あまりに短い私の仏作文を、ぽつぽつと配置しつつ、にぎやかしに写真に吹出しを貼って台詞を入れてみたり。日本名物MANGAってことで! と酒の勢いを借りて、ハイになりつつ子供も寝たあとの夜中に作業する。なんとか完成させて担任に渡した。金曜日に、発表会?があって、子供も話したとのこと。いつものことだが、ちゃんと話せているのだろうか? みんなの反応はどうだったか聞いてみるけれど、もちろん、まあふつう……的な返事。

 その後も、お迎えに行くときに、子供たちが、Carolineと遊んでいたり、うちの次にお泊まりに行った家で、作ってくれたという空き箱を利用したおうちができているのを見たり。もちろん、自分だけの大事なぬいぐるみたちとはまた別だけど、子供たちにとってクラスで共有する大事なキャラクターに育っているのだなあと思わされたのだった。

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