2010年1月14日木曜日

雪のこと




 去年、11月にいきなり雪が降ったり、年明けは-10℃以下なんて日が続いたりして驚いたけど、現地の人の「この冬は10年ぶりの寒さ、雪が積もることなんて滅多にないよ」という言葉を信じていたら、今年は、去年よりもよく雪が降る。聞けば、30年ぶりの寒波だというが……。
 さて、よそでもそうかもしれないが、うちの子供はとっても雪が好き。12月に降った雪のときは、まだ、そりを買う勇気がなくて、段ボールを持って近くの公園に行き、滑って遊んだ。周りにも、本格的なそりを持っている親子連れも多かったけど、市指定のゴミ袋で滑っている人たちもいる。
 かくいう私も、雪は好き。暑いのは嫌いだが、天気の悪いのはもっと嫌いなので、ヨーロッパの冬はあまり好きではないのだが、雪が降ると、ほんとうにブリューゲルの世界そのものになるので、見ても楽しいし、気持ちが嬉しくなってくる。家も共同住宅で雪かき等の義務もなく、出かけなければ行けない仕事もないし、やっぱり、この街では、私は長めの観光客気分なのかもしれない。

 年末年始は、そんなわけで、夫は子供のために雪遊びプランを設定したのだが、前にも書いたけど、見事に雪がない。なけなしの雪で遊びつつ、ずっと欲しかったそりまで買ってしまった。年が明けたところで、急激な寒波と低気圧(デイジーという名前だという。名前はかわいいのに)がやってきて、ブリュッセルも雪。溶けないでいるうちに、どんどんまた雪が降って積もって来た。
 ブリュッセルの人々は、自分の家の出入りするところくらいしか雪をかかないので、歩道にも、自転車道にも雪が残っている。そんなわけで、幼稚園のお迎えにもそりを使っていた。もちろん、下り斜面ばかりじゃないから、滑るわけではないけれど、ただ歩け、というと、面白くなくていやがったり、時間がかかったりするのも、そりがあると、疲れたら乗せて引けば良いし(まあ、こっちは疲れるんですけどね)。でも、そりの着雪面の金属が傷だらけになってしまって、夫には怒られました。

 先週末、まとまって雪が降ったので、日曜日の午前中に公園でさんざんそり遊びをした。天気予報は、ここから気温が上がるので、もう今年も最後だろうと思い……。が、水曜日、朝からけっこうな量の雪が降っている。子供は半日で帰ってきたし、夫も、こんなときに限って故障する車の修理がやっとあがるので、ピックをかねて早めに帰って来た。というわけで、夕方、また公園に。気温が上がってからの雪だからか、こっちにきて初めて見る「固まりやすい雪」。子供は雪だるまを作って遊ぶという。そして、やはり子供はヨーロッパ育ち。雪だるまは三段重ねなのだという。軽く驚く。そりだと、滑るのは楽しいが、斜面を登るのが面倒だから、もあるのかもしれない。
 しょうがない?ので、親が代わり番にそりで遊ぶ。林の中の道を滑るコースを発見して、カーブがきつくて、難しいのだが、私はそこが気に入った。夫は広く長いコースを何本も滑った。
 雪だるまが出来上がってから、子供もそりで遊んでいたのだが、見張ってろと言われていたのに、目を離した隙によその子に壊されて(途中で、気づいて止めたので、復元可能な程度ではあったが)、子供は大泣きになってしまい、大変だった。
 よその親子連れを見ても、マナーなのか、雪だるまは壊してから帰るところが多かったのだが……。感情移入しすぎて、雪だるまを置いて帰るのもいやとか言い出す始末。
 最後はとぼとぼとみんなでひきあげてきた。夫はせっかく楽しんでいたのに、尻すぼみでちょっとがっかりしていた。
 まあ、そういうの、なにも感じない子でも困るしね! 思えば、まだ赤ちゃんの頃に、『スノーマン』のDVDがいやで、どうしても見られなかったのだった。

 夜中に雨に変わっていたらしく、翌朝には雪はもうすっかりぐずぐずになってしまった。日中には久しぶりに青空が広がり、気温も上がって来た。都心に出て、戻ってくるときに、トラムから公園が見える。きのう遊んだ斜面もすっかりまだら模様になっている。これで今年の雪も終わりだろう。

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