2009年9月21日月曜日

Journée sans voitureのこと

 この日曜日は、Journée sans voiture――自動車なしの日曜日だった。9時から19時まで、ブリュッセル市内を、自動車で走ってはいけない日。脱自動車社会への取り組みとして、毎年、9月の日曜日に行われていて、今年9回目。自転車で遊びに行こうと考えていて、少し前から、天気予報が悪くて、一喜一憂していたが、当日は晴れ。喜び勇んで出かけて行った。
 去年は、やっとこの家に入居した直後。自転車はまだなかったから、無料になるトラムに乗って、街中に出て行ったりしたのだ。自動車なしといっても、バスやトラム、緊急車両、タクシーは通るし、市外から知らずに来ちゃうのか、罰則が緩いのか、ときどき、乗用車も走っている。意外に危ない。車道はほとんどが自転車だけど、ベビーカーや、ローラーブレード、馬もいる。

 10時に家を出て夫の職場を目指す。マロニエ並木を通りぬける。ここまでは、緩やかな下りだけど、少し上って、カンブルの森に入る。このあたりで8キロくらい? 夫は子供を後ろに乗せているのでかなりハンデがついている。森まで来ると、馬も犬も増える。マグリットはシュールじゃなくてリアリズムなんじゃないかと思わせるような、木立の中を行く騎馬の女性を眺めながら休憩。また走り出す。
 11時すぎに、夫の職場の近くまで来たので、このそばでお昼ご飯を食べることにし、12時まで、公園で子供を遊ばせることにして、大人は休憩。子供は、ここまではずっと自転車の後ろ座席なので、エネルギーが有り余っていて、走り回っている。
 12時を待って、ブルターニュクレープ屋に行き、お昼ご飯にする。若い男性と、そのお母さんとおぼしき男女がやっている店で、男性がフロア、女性がクレープを焼く。焦がし気味でちょっと焼き方は――?なところもないではないが、美味しい。
 夫の職場の前に出る。午後になって、人出が増えてきている。自転車で埋め尽くされたルイーズ通りを行く。こういう風景を見ると、「教科書で見た北京の自転車通勤の模様」と思ってしまうのだけど、もう北京も自動車社会に移行してしまったというから、このたとえも通じなくなってくるのだろうなあ。

 その後は、アップダウンのある道を、ずっといきたいと思っていたのに、交通が不便でいかれなかったイクセル区立美術館に行くが、展示替え閉館中でがっかり。この回りもイスラム人街が広がっている。さらに進んで、自然史博物館(通称恐竜博物館)に行く。
 この博物館は、子供は遠足で来たことがあるので「説明してよ」「するよするよ! はい、まずはこっちに来てください!」。子供は大はしゃぎ。夫はソファでさぼったりしながらついて歩く。恐竜展示はさすがに面白かった。でも、ベルギーの博物館は、前に、科学博物館のような所でも感じたことだが、判りやすさを目指しているのは良いのだけれど、模型や、映像に頼る傾向があり、なんというか、本物をただ見せることの力強さに欠ける気がする。私の勝手な観察だし、それもまた好きずきだとは思うが――。出ようとすると「説明してくれてありがとうは!?」と子供。いや、感謝するほど説明してくれていないけど。

 外に出ると、ますます人は増えている。車道にテーブルを出してパーティをしているところもあり、見ると、お店ではなくて、一般の家庭だったりして、非日常なこの一日を楽しんでいる感じに見える。そこから、アイス屋台で夫と子供はアイスを買い、坂を一回大きく下って、最後の緩やかなのぼりをのぼって家に到着。15時。5時間の外出だった。
 さすがに疲れていて、だらだらと寝転がったりして過ごす。でも、今日一日を反芻するうちに外で見た、平気で自転車を乗り回す子供たちに刺激されて、やはりうちのも乗れるようにしないと! とまた立ち上がって、子供の自転車を出す。今は、補助輪を外す練習中なのだが、週末ちょっとずつしか乗らないし、週末も、出かけていたりしてすぐ間が空くので、なかなか乗れるようにならない。だいぶ、平気で乗れる時間も延びてきたような気もするが、ちょっとでもバランスを崩すともういやになってしまう。自転車に乗れるようになったら、今日みたいな日に楽しく一緒に出かけられるのに。でも、そうなったらそうなったで、危険な気がして、あまり出かけられなくなるのかも。

 晴れるとまだ、25℃以上になるけれど、どかんと寒い日がときどきやってきて、もう冬は近い。マロニエも実を落とし始めている。

2 件のコメント:

Asako さんのコメント...

自転車の補助輪の取り方、ドイツ帰りの友人がドイツ人に教わった方法です。うちの子はいっぱつで取れました。まわりに伝授したら、大体すぐ取れたけど、ここ最近の二人はダメだったらしいです。
長めのタオルを用意して、自転車にまたがった子どもの背中側から胴体にかける(お腹側が「わ」になるように)。端と端をしっかり持って脇を支えるようにして、自転車をを走らせる。ちょっと一緒に走り、安定してきたらタオルの端の一つから手を離し、すーっと抜く。
後ろで荷台を押さえて走るのに比べて、子どもの体幹を安定させられるので、良いようです。

Amsel さんのコメント...

おお、すばらし〜、実験してみます! こっちに住んでいる方のブログで読んで「ベルギー式」=モップの柄を、自転車のサドルの後ろから差し込んで押す、をやろうと思ったんだけど、日本から持ち込んだ自転車の作りに合わなくて断念してました。これは、こっちの姿勢――腰対策だけど、子供の安定感からしたら、タオル方式良さそう!