2009年9月14日月曜日

水泳教室のこと

 夏休みにスタージュに通わせて、味を占めたので、9月からは水泳教室に通わせることにした。めぼしをつけたのは、スタージュでも、幼稚園でも使っている区のスポーツセンターの水泳教室。幼稚園にも宣伝が置いてあり、火/木あるいは水/金の16時45分〜と、17時30分〜の2コースで、週二回30分ずつ。金曜日は、休みを伸ばして旅行に行ったりするから、火/木を希望しようと考える。申し込みは、スポーツセンターの水泳教室事務室で、9月4日、8日の16時45分~18時と時間帯が指定されている。

 申し込み当日、15時半に幼稚園から子供をピックして、買い物をしてから回る。まだ30分以上間があるのに、もう事務室の前で待機している人もいるが、まだ少ないし、とスポーツセンターの前庭にある公園で遊ばせる。15分前になって、ならびに行くと人が増えている。でも、まだまだ少ないし、遊ばせておいたのは正解だった――とこのときは思ったのだが、そこからが長かった。
 少し後ろに日本人小学校の男の子たちの親子の集団がいて、少し話す。彼女たちが来たときには、すでに受付は開始していたという。それなのに、列が動く様子がない。
 そのうち、申し込み用紙が配られるので、書き込む。名前、歳などなどはわかるのだけど、申し込みたいクラス(つまり、子供の水泳能力のレベル)が分からない。水泳関係ボキャブラリー皆無。辞書を引きながら考えていると、後ろの女性が、「英語に訳しましょうか?」と話しかけてくれる。ありがたくやってもらうが、はたして、英語でも水泳関係ボキャブラリーは持ち合わせていないのだった。身振りを交えてもらってなんとか理解するが、迷う。一番下のレベル0、「まったく初めて」のほうが安全なのか、一つ上のレベル1、「うつぶせになって浮くことができる、ばた足も出来る」にしておくのか。それより上は、深いプール(90センチ)を使うというので、無理だろう。親切な女性は、さらに「歳はいくつなの? じゃあ、うちと一緒ね、水泳はやったことあるの?」と聞いてくれるので幼稚園と、あと、スタージュでもやっていると話す。「うちもレベル1にしたから、あなたもそうしなさいよ」。素直にレベル1にする。

 まだまだ待つ。パリの出張から早めに直接帰ってきた夫が、ブリュッセルに着いたと電話してくる。「こっちはまだまだかかりそうだよう」。子供は飽きて「プール行きたいプール行きたい」と騒ぐ。「今日は申し込みにきただけだよ、水着も持ってないから無理」。後ろの親子もフランス語でまったく同じ会話をしている。

 しばらくして、出てきた人が並ぶ人々に何かを告げる、列に一斉に動揺が走る。後ろの女性が「なんだかわかりました?」と聞いてくれるので「はい! 火/木はいっぱいってことですね」と自信を持って答えると「水/金がいっぱい、だそうです」。テストか?

 ならんで1時間が経った。ほとんど動いていないように感じる。見切って、ついに夫にSOS、子供と肉を引き取りにきてもらう。

 そして、18時すぎ。夫から電話「夜ご飯でなにかやっておくことある?」と聞かれ「ラムが煮込み用の肉買っちゃって、でも煮込む暇ないし、まだまだかかりそうだし……」とパニックした返事をすると「判った。放っておく」と言われる。

 私の前の前の二人組がやたらと時間がかかっている。うしろの日本人の方たちが「なにかもめているんですか?」と聞いてくるので、ちょっと観察して「どうも、それぞれ兄弟2人で、全員一緒に通わせるところはないかどうか探してるんだと思います。今、レベルを替えて、それでなんとかならないかと交渉しています」けっこうみんな、受付を覗き込んで大騒ぎしている。

 そして、18時半過ぎ、やっと私の番になった。せめて私はてきぱきと済ませよう。受付は女性一人。英語で対応してくれる。登録は、PCじゃないのはもちろん、無地のA3サイズの紙にラフに罫を引いて各時間/各コースのリストを作っているので、一回一回、人数を数えて確認したりしながら、話してくれる。それが罫のある紙で、各クラスの人数ごとに枠を切っておきさえすれば、すこし効率化するんじゃ? と思うのだが……。このレベルだと、火/木は遅い時間になる、と言われ、「じゃ、それでよいです」と即答。レッスン料は頭金だけ払ってあとは振込にする、とする。ここまで順調。リストに名前を書き込んでもらい、券も作ってもらう。一つ一つ手書きだから、またそこに時間がかかる。
 が、次に「レッスンとは別に、入場料が要ります。回数券がありますが利用しますか?」というので「はい」と答えるが「お嬢さんの幼稚園はどこですか?」「Jですが」「だとしたら、**モスコレがあるかもしれない」。そのモスコレと聞こえるものが判らない「モスコレとはなんですか?」「モ-ス-コ-レ」。ゆっくりちゃんと発音してくれるけど、判らない。「学校の事務所に行って問い合わせてみれば判ります」「???」。膠着していると、後ろの女性が「モスコレ、字に書いてあげて!」とアドバイスしてくれる。書いてもらうと「Abonnenment scolaire」学校用定期。なんだ、文字にすればすぐわかるじゃん! それにしても私のヒアリング能力のなさよ。無事終了して、とぼとぼと帰る。結局煮込み用のラムは焼いて食べました。

 幼稚園の事務室で、学校用定期を発行してもらい、さて、当日。15分前に受付を通って、いつもと違う、大部屋の更衣室に入る。25分にプールがわのドアが開いて、子供たちが呼ばれ、シャワーを浴びに行く。更衣室に荷物を置いて、大人も外に出る。
 プールの上の観覧席に上がると、子供が一人で飛び出してきて、そのままプールに入りそうになる。あわてて呼び止めて、子供たちの群れに戻す。この間のA3のリストを手に、先生がひとりひとり名前を聞いて、それぞれのクラスで手をつながせて群れを作る。観覧席から、事務の女性が「その子は、こっちのクラス」「そのクラスには、まだ*人いるはず!」と叫んで整理している。
 初歩クラスは先生一人に子供が7人。水に入って、ジャンプするところから始まり、ビート板を手に持ったり、頭の下に入れたり、お腹の上で抱えたりして往復するのに、うちの子供は、話の途中で飛び出して、頭を掴んで戻されたり、人より多く往復したりしてしまっている。もう一人、やはり活発な男の子がいて、その子と二人で争うようにしている。
 私は、子供の頃、ほんとうに水泳が嫌いで、幼稚園のときと、小学校高学年のときの二回、水泳教室に通わされたが、休むことばかり考えていた。だから、日本にいる時、水泳教室は良い、と、回りの保護者から言われても、なかなかやる気にならなかったのだ。また、夫は習い事全般に消極的で、今回の申し込みもずっと反対していた。でも、こういう姿を見ていると、やっぱり本人の好きなことを理解して伸ばしてやりたいと思う。夫だって、私の撮った写真を見ては楽しみ、泳げるようになると良いね、なんて言ったりしている。

 見ているとあっという間の30分だったが、帰り際、脚がもつれたりして、やっぱり本人は体力を使い切ってきたようだ。さて、これから日も短くなる夕方。週二回、通いきろう。

2 件のコメント:

Asako さんのコメント...

申し込み、すごい効率の悪さですね。日本では考えられない…。
主催者側だっていやだろうに…。

Amsel さんのコメント...

そうなんですよ! 人の管理がすべて紙で手書きというのが、信じられない感じでした。この時代に〜! そのあとも、最初のその手書きの紙をコピーしたものを各インストラクターが持って、出欠席も管理しているの。
この手の習い事?で公営の安いところは、みんな直接受付しかやってないんで、すごく大変。この間スタージュで通わせたところは、同じスポーツセンターを使っているけど、プログラム自体は企業なので、ネット申し込みも出来ます(けど料金が高い)。
あ、公営で思い出したけど、外国人だから遅れたのかもしれないけど、住民IDが電子化されたのも今年から。それまでは、紙に印刷で、個人情報は、紙挟みにいろいろ(最初のこっちが書き込んだ書類とか、日本から持ち込んだ証書とか)挟んで管理。なにか問い合わせると、その紙挟みを出してきて確認してました。