2009年9月3日木曜日

イタリア旅行のこと4 ドイツ、プレモの街

 この旅、最後の目的地は「プレイモービル ファンパーク」。ニュルンベルクの郊外にある。旅の最後に予定しておいて、子供にも予告。旅行中、ちょっとでも良い子じゃなかったら、寄らずに帰る、と脅かし続け、子供は目を三角にしながら、良い子にしていた。プレイモービルのテーマパークらしい、と思って出かけたのだが、そこが面白いのだが、いわゆるテーマパークとか、アトラクションとか、遊園地とかではまったくなかった。むしろアスレチック公園に近いところだった。海賊シリーズ、農園シリーズといった、シリーズごとに建物や、遊び場が作られていて、なんとなくプレモ世界を体験できるようになっているところと、実際にプレモで遊べるところがある。
 門も騎士シリーズの門に模してあって、等身大プレモが両脇に立っている。子供はそれを見たときから大興奮。入り口で、再入場用に、手にプレモスタンプを捺してもらう。その横に、大量に迷子札が置いてあって、子供の名前と、親の携帯番号を記す欄があり、親はみんな書いて子供の手首に巻いてやっていた。うちは、夫が「目を離さなければいいんだよ」の一言でやらなかった。

 まず、屋外から――と行ってみる。まずは、水で遊ぶプレモゾーン。子供のお腹くらいの高さに、流し台というか水路が造られている。ポンプ式で水を流したり、せき止めたり、排水したりできるようになっていて、実際のプレイモービルの海上保安艇や、海賊船、海の生物等、水で遊べるものがごっちゃに流されていて、みんなで勝手に遊ぶ。下流?にたまっているところがあるので、拾って、すきなところへ持って行く。
 ここも、あとで行った屋内のところでも、常に係の人が何人かいて、入れ替えたり、直したりしてくれているので、意外に不潔感や、乱暴に扱われたわびしいおもちゃ感が出ない。子供はクジラに人を食べさせたりして遊んでいた。すでに服はびしょぬれ。
 次に農園シリーズゾーン。農家の建物が作ってあって、等身大の動物プレモが置いてある。牛の乳をひっぱると、水が出てきたり、馬にブラシ掛けをしたりできる。ここも井戸で水を汲んで、ばんばん水を使う。
 さらに、大きな砂場に出る。ここはもうプレモ色はまったくなく、そばに水場があって、みんな水を汲んできてはぬかるみを作る。うちのも、よその子供たちもおそろしくテンションが上がってくる。ここに至って、さすがに夫が車に水着と着替えをとりに行った。
 そもそも、ホームページで見たときに「水着は忘れないでね!」と書いてあったのだが、寒いしと持っていかなかったのだった。売店で服やパンツ、タオルくらい買えるだろう、と思っていたのだが、売店は、一カ所、出口にしかない。戻ってきた夫が、一回出ることになるので、チケットを通したり面倒だから、途中で買いに行かないのが賢明といって、余分に服を持ってくる。なんという商売っけのなさか。そのかわり、コインランドリーがあるのか、園内の案内表示に書いてあった。
 砂場の横は、水場。プールというよりは、川、池という感じで浅い。水着に着替えてここで遊んだところで引き上げて昼ご飯に行った。

  昼ご飯は、屋外のセルフレストランで食べた。子供メニューがあって、ソーセージとパン、みたいないかにもなセットに、果物かヨーグルトのデザート、そしてプレモの絵のついたコップで飲み物、プレモも一体ついてくる。子供は見るなり「プレモ付き、プレモ付き」と騒ぐので、それにして、大人もソーセージやハンバーグにフリッツがついたのと、ビール。ビールは南独によくある陶器マグを模したプラスチックマグに入ってくる。食器はプラスチックながら、プレモロゴが入っていて、Pfandという保証金?を食べ物を買うときに払い、食器を返すときに返金してもらうシステム。食べ物は安いのに、Pfandは高い。ちなみに、私の食べたハンバーグとフリッツ(小)とPfandが同額で5ユーロだった。プレモは、お姫様のがもらえた。私が、現実べったりのが好きで、都市生活シリーズと農園シリーズの一部しか買わず、ずっと欲しいのに買ってもらえなかった子供は大喜び。子供用のコップも持って帰って良いのだと言われて、ほくほくと持ち帰ってきた。

 食後は、とりあえず室内でプレモで遊べるところに入った。ガラス張りの大きな建物で、室内アスレチックと、巨大カフェと、遊び場がある。 それぞれのおもちゃのシリーズごとに、分かれていて、それぞれのイメージの建物がある。子供がはまったのはお城ゾーン。このあとも買う気はないから、たんとお遊び。ここは女の子ばかりなのだが、海賊ゾーン、騎士ゾーンは男の子しかいない。日本の男の子が、ちいさいうちにチャンバラ遊びや忍者遊びで、歴史への興味を芽生えさせるように、こっちでは騎士遊びがみんな好きらしい。おもちゃ屋さんにも、おもちゃの剣や盾も売っている。
 しばらく放っておくことにして、大人はそこが視野に入る席を取って、お茶を飲んだ。コーヒーマグが、外側はコーヒー豆や文字をあしらったデザインで、内側に同系の茶色でプレモロゴが描かれているのがかわいい。Pfandとってるんだから、そのまま持ち帰ってしまおうか、と夫と話したが、「売店で売ってるんじゃない?」「そーだよね!」と返してしまう。が、売店では再会できなかったのだった……。

 また、外に出る。プレモ色のまったくないアスレチック的滑り台がたくさんあり、ばんばん登って、ばんばん滑る。夫は心配してちゃんと毎回つきあってくたびれていた。私は下で見ていて、夫も放っておけば良いのに、と思うが、登るところおりるところが、それぞれ一つではないので、見失いやすいのは確か。園内放送は、保護された迷子の親の呼び出しで、切れ目がない状態だった。

 園全体の目玉と思われたのは、海賊ゾーン。大きな池に海賊船がしつらえてあって、そこへ縄の橋や、オールで漕ぐ筏、ロープを使って移動する筏で岸と行き来する。オールで漕ぐ筏はいくつも浮いているが、人気があって、とても乗れなかった。うちは西部劇ゾーンと、道路工事ゾーンはとばしたけど、男の子たちが、恐ろしい勢いではまっていた。子供も道路工事ゾーンは、かなり興味がありそうだった。てことか、ぐるぐる回すハンドルを使って石を移動させたりとか、そういう遊びもできる。が、出口直前、もうほんとうに疲れてきたので、パス。
 最後に、気に入ったところにもう一度行って良いよ、と話すと、子供は、農園シリーズの牛と、屋内の遊べるゾーンだと言う。その二つを流して出ることに。

 売店は、通販でしか買えないものが直接買えたり、もう、普通の店ではないような少し古いのがあったりするくらいで、ロゴだけ入れて服や雑貨を展開したりするようなことはしていなかった。ストイック。かなり、夫の忍耐力の限界に来ていて、駆け足で見たので、見つけられなかっただけかもしれないけれど……。でも、ここでしか買えないという海賊がいたので自分のために買ってきた。あとで開けてみたら、背にファンパークのロゴも入っている。さっそく子供に「貸して」遊ばれている。そして、カタログで見てずっと欲しかった通販でしか買えない公園セットと、新作の学校シリーズが買えて満足です。

 この日は、ここの街Zirndorfに泊まった。素敵にひなびた街だった。子供の着替えが乏しくなったから、と買いに出たのだが、ちょっとした街なら必ずある、大手チェーンのドラッグストアやスーパーもない。あとで気づいたのだけど、郊外に住宅街が広がっているので、そっちにはあったのかもしれない。ちょうどお祭りをやっていて、移動遊園地が来ていた。子供はまたさっそくメリーゴーラウンドをはしごしていた。
 メインストリートには宿屋や料理屋、パン屋と肉屋くらいしかない。17世紀の建物が多い。お祭りなので、料理屋には、地元の人が集まって騒いだり、素人バンドが来て演奏したりしていた。子供があわせて踊ったりしてうけていた。ホテルの隣の消防署でも、祭りの打ち上げをやって盛り上がっている。一つ坂を上がった裏通りに、教会と、ビール醸造所(それも17世紀からという)があるというのもなかなか風情だった。

 翌朝、一路ブリュッセルへ。長い旅も終わった。「今回の旅行、なにが一番楽しかった?」子供に聞くと、もちろん「プレモ!」「海よりも?」「うん!」大人はがっかりだけど、最後で記憶がリセットされているからだ、ということにしておこう。

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