2009年7月15日水曜日

夏休みのこと

 長い長い夏休み――としつこく書いているが、休みが長いのは、学校だけではない。仕事も休む。個人商店もかなりきっちり休む。

 最初に気づいたのは、ふだんは行かない惣菜屋の前を通ったときだった。7月頭から8月頭まで、1ヶ月超の予定が貼り出されていた。へー……と思いつつ、通り過ぎて、なじみの肉屋ナンバー2(私にとっての偏愛肉屋。1と2があります)に行ってみたら、そこにも、予定が貼り出されていて「7月12日から8月6日」とある。これは厳しい! 次に肉屋ナンバー1で見てみたら「7月16日から8月12日」。こっちのほうが長いじゃん! さらに、そのナンバー1は、最終日の15日、朝行ってみたらもう休みに入っていた。確かに、前日、すでにこの世の終わり的にものが少なかったけど……。前倒し、ありなんですか??? 呆然と立ちすくむ私に、通りすがりの老婦人が「今日からそこ、お休みよ」と優しく声をかけてくれる。未練がましく見ていたら、ついに、ドアが開いて大掃除が始まり、やっとあきらめがつきました。
 パン屋は、いつまでも貼り出さないので、聞いてみると、「8月中旬から9月中旬の予定なんだけど、まだちゃんと決めてなくて、というのも、だらだらだらだら」と丁寧に話してくれるが、後半はまったく意味分からず。どうも、9月の途中で予定があるけど、それがまだ決まらないとか、曜日の都合があるとかそんなことを言っていたらしい。はー……、ここもまるまる一ヶ月休むですか! あまりのことに、カレンダーに書き込んでいるけど、7月中旬から8月中旬にかけてが多く、私たちも来週は旅行に行くけど、戻ってきてからはどうしたらよいのか。スーパーはちゃんとやっているのだろうか。マルシェの八百屋や肉屋で、聞くと「休みはない」「8月15日だけ」というのがあるけど、けっこうみなさんしっかりお休み。じゃあ、外食? レストランも、ちゃんと休むところは休む。
 
 ドイツ時代もこうだったっけ? イタリアから来た移民の人たちが大きく休んだり、一軒、マルシェにくる肉屋が「今年はノルウェー行くんだ~!」と4週間休んだ、という明確な記憶があるけど、こんなに食料危機感を覚えた記憶はない。

 民族ジョークの一つで「ヨーロッパ一働かない」と揶揄されるベルギー人だけど、今年の4月だったかのOECDの調査でも、一週間単位の自由時間は先進国内一番長かった。でも、睡眠時間と食事時間を足すと、フランスが上回るので、まあ、日本人の感覚からしたら「一番働かない」のはフランス人かな? とか思っていたのだった。バカンスの長さはどっちが上なんだろう? 前に、ドイツでは、6週間の権利があると聞いたことがある。珍しく働き者で、あまり休まないと言われる知人でさえ、「医学的な報告で、2週間以下の休みはかえって疲れを助長する。まとまった休みは4週間以上とらなくてはならないとされている」とか言っていて、4週間とか休んでいたものなあ。「若者は最近、スキーが好きで6週間の権利を夏と冬と分けてとる」とかも聞いたけど……。
 ちょっと話がずれるが、さらに言うと、たとえ風邪でも医者の診断書が出れば、有給外のお休みになるから、有給は本当にプライベートの時間のためにとるものなのだそう。うーん、変だと思ってしまう私の方が異常なのか?

追記;その後、夫に確認しましたが、ベルギーもドイツと同じ、6週間(30営業日)が法定バカンスだそうです。

2 件のコメント:

Asako さんのコメント...

そうそう。シンガポールで働いているときに、病欠しても有休が減らないと知って驚きました。
日本では病弱だと有休が減っちゃうから、損です。体の強さはそれも能力と看做されるわけです。
でも、シンガポールでは病気になる権利があるんだなあ、と。
どこまで病欠が許容されているのか知らないけど、風邪をひきやすい私としては、ありがたい制度では、ありました。
(そういえば日本では試用期間は有休とれないから、風邪もひけなかった覚えがありますが、シンガポールでは、病欠ならできた気がします。)

Amsel さんのコメント...

おお、Asakoさんは、現地採用で現地法の権利があったのですね? うちの夫は日本の組織で転勤なので、実は、日本式で働いてます。そのうち本文に書くつもりだけど、夏休みも有給内でやりくりなんですよ〜! 同じオフィスの現地職員の方は、ちゃんと病欠もとってるのに。とはいえ、それでも、申し訳ないくらいたくさん休んだ気になるんだから、日本のときって、ほんと、休んでなかったんだなあ。前にドイツ暮らししてたときの職場は、祝日も日本に合わせてて、現地職員から大ブーイングだったって聞いたけど、今回は、祝日は現地に合わせてます(日数は日本に合わせて調整してるかも。けっこうそういうの細かいらしいです)。