2009年7月14日火曜日

スタージュのこと その2

 一週間続いたスタージュ。過ぎてしまえばあっという間で、もったいない、惜しい、もっと続けば良いのにと思ってしまうほどだった。最終日に、発表会というか、おさらい会があるという。こっちでは幼稚園でそういう「こっちで仕込んだ芸を披露しますよ」会がないので、楽しみにしていた。 

 先生は、音楽担当の男の先生が二人。
 背が高くいわゆる金髪碧眼の先生は、二日目から簡単な日本語を覚えて、「こんにちは」「さようなら」くらいは送迎の私にも言ってくれるようになった。子供の話では、bienは「すごい!」「じょうず!」と教えたので、そう言ってくれるようになったとのこと。迎えに行くと、帰ろうとする子供を捕まえてフランス語で話しかけて、子供が「それは『じょ-お-ず』だよ!」などと返事しているのも目撃。真面目な顔で、言ってみせるのを、偉そうに子供が指導している。ちょっと甘いタイプの顔立ちで、私の母親も、すっかりファンになってしまった。
 もうひとりのくまっぽい雰囲気の黒い眼黒い髪のメガネの先生は、ギターを弾いたりいろいろしてくれるそうだ。私はこっちの先生の方が好みなんだけどなあ……。途中から脚をけがしたとかで、松葉杖で登場した。

 二人とも、そして運動担当の女性二人も、若いせいか、幼稚園の先生とは感じが違って、ずいぶん子供に近い感じがする。日本の保育園の先生が家族の延長だとすると、こっちの幼稚園の先生は、学校の先生の延長、そして、このスタージュの先生は、年長の友達の延長といったところだろうか。送迎のときなど、何人もに押し倒して馬乗りされたりしている。四人ともおっとりしている感じで、見ていて好感が持てる。しかし、うちの子供はすっかり金髪男子先生になついていて、女性の先生は名前も覚えていないくらい。なんてはっきりしているのか。

 さて、発表会。ちょうど家に滞在していた母親と、仕事が家の近くで早く終わって直帰した夫と総出。恥ずかしい一家なり。
 ちいさな会議室のような教室に、椅子を並べて観客席を作り、子供たちは小さい子は床に、うちの子たちは会議机を並べた台に座っている。手に手に、小さなたいこやマラカスといった子供用の楽器を持っている。うちのはトライアングルを持っていた。くま先生がいろいろ保護者に向けて「月曜の朝から練習をしてきました」とか、「午後からはこの部屋で……」などと説明するのだけど、自分の親の姿を見て興奮する子供たちが収拾がつかなくなって焦ったり、ちょっと大声を出して怒ってみたり。その姿に、また子供たちが興奮してしまったり。やっぱり子供たちは、日本の子供たちのように、こういう場に慣れていない。でも、金髪男子先生が、観客席の後ろに回って、注意を喚起し、くま先生の合図で「Un, deux,un,deux,trois!」と楽器を叩いて歌い始めると、とても楽しげ。本人たちが楽しい雰囲気は、こっちの勝ち(勝ち負けじゃないけど)。うちの子供も、珍しく自信ありげに大きく口を開けて歌っている。保護者もみんな写真を撮ったりビデオを撮ったり、そこは日本とかわらない。
 三曲の歌を、打楽器のリズム付きで歌い、会は終わりになった。この一週間の途中に作ったというギターを返却してもらう。靴箱にゴムを張って、クレープペーパーで飾りを作って貼っている。そして、金髪男子先生がまた子供のところにやってきて、日本語を教わっている「それは、と-り!」とまた偉そうに教えている。そして最後に、ハグとほおにキスで別れていた。
 ああ、本当に短かい一週間だったなあ。今度の水泳のスタージュも楽しめると良いなあ。

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