2009年6月2日火曜日

水曜日のこと

 ブリュッセルに暮らし始めたのを機に、こんな子供の話満載のブログを書き始めた私だが、もともと、子供は大の苦手である。結婚して10年近くもだらだらと子供のいない生活をしてきたのも、子供嫌いだから。でも、あいにく夫は子供好き。いろいろ話していろいろあって、そして今は子供と三人で暮らしている。子供が生まれたら、劇的に子供嫌いが治る――なんて訳もないので、未だに子供と二人きりの時間は苦手。

 そんな私の今の憂鬱は「水曜日」。それは幼稚園が半日で終わる日。平日だから、夫もいない。その時間を埋めるため、日頃からいろいろ考えている。「子供と一緒にどこ行こう……はーーーー……オブラディ・オブラダ……」と力なく口ずさみながら、ネットでいろいろ検索したり。夫には「そのCMは、お前とシチュエーション逆じゃない?」と指摘される。

 これまで、「もぐらくん」の無声映画に音楽を乗せるというコンサートに出かけ、「怖い! もう出る!」と泣き叫ばれて途中退席になったこともある。楽器博物館に行って、やはり子連れが多く、ほかの子供と意気投合してしまい、博物館中を走り回られたこともある。展示の楽器に潜り込んだりとはしゃぐ子供に、そのときは、相手の親と「挟み撃ちにしましょう」と手分けして追いかけたりしたのだった……。ドイツだったら、きっと親子ともども、第三者(たいていは老婦人)にこっぴどく怒られているところだろう。
 家で過ごそうと考えて、一時期は、お菓子作りばかりしていたときもある。でも、一度に食べきれないし、飽きてしまって、最近はやっていない。絵を描いて、切り抜いてステンシルにして子供にお話のある絵を作らせたこともある。力入り過ぎと夫は笑うが、自然体で子供とつきあえるなら苦労してないって!

 この間の水曜日は、しょうこりもなく、子供用のコンサートに出かけた。今回は、特別な演出はなく、ギター二本と、コントラバス、アコーディオンの四人の男声四重唱。途中、フランス語で観客席にリアクションを求めたりするところには乗れなかったけれど、そもそも、うちの子供は「楽器」というものが好きなので、ちょっと変わった弾き方をして、それまでと違う音が出ると、面白いように反応するし、途中からは、歌を口ずさんでみたり、コントラバスの男性が好きだと言ってみたり、楽しく過ごした。終わった後、いつも行きにくい水曜午後の市場に行って、買い物をしたり、クレープの買い食いをしたりもできたし。
 その前の水曜日は、天気もよく、近くの公園に出かけた。キックボードにシャボン玉、『よつばと!』で知っているからと糸電話も作って(紙コップを買ってないので、トイレットペーパーの芯を利用した低予算企画……)、実家の母親が買ってくれた凧がこの間、受けたな、と思い出してそれも、すべて自転車に詰め込んで公園に出かけた。それぞれ楽しんで遊んでいたけれど、ほかの子供がボールを持っているのを見て「うちは? ボールは?」とのたまう。すみません、そこまでは……。

 明日もまた、水曜日がやってくるが、なにも企画がない……。今日から、丸腰で向かうプレッシャーがひしひしと……。

 水曜日の午後は、そんな親のために(?)、いろいろイベントや教室が企画されている。単発のコンサートもあるし、お稽古教室もたくさん。やっと子供のフランス語アレルギーも抜けてきたので、9月からはそういう教室にぶち込もうと模索している。本当は、ほかの日本人のご家族とかと申し合わせて入れたりすれば、ハードルも低いのだろうけど、そんなすてきな対人関係は築けていない。

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