2009年5月15日金曜日

ouiとnonのこと

 身振りも駆使して、会話はなんとかしている私だが、一番、感覚的に難しいのは、「oui」「non」ではないだろうか……。
 フランス語に限らず、英語、ドイツ語(そして知らないけれど、ほかの言語も)もそうだが、相手が否定文で話してきたとき、その内容が正しい(つまり、否定形)だと、「non」で受けるし、その内容に対して異議があるときは「oui」と答える。これが、頭で分かっていても、とっさにはできない。

 身振りの使えない電話での会話は、ほとんど私には機会がないが、ほぼ唯一のチャンス?が子供の幼稚園を休ませるときである。計画的な休暇のときは、前もって担任に「金曜休みますので」「わかりました」で済むけれど、朝、起きてみて、これは風邪? 行くのは無理? というとき、欠席の連絡を電話で入れることになる。もちろん、電話をかける前に調べて「**クラスのNの母親です。今日は彼女が風邪を引きましたので、お休みします」のフランス語は頭に入れておく。

 そして、かけると――
「え? なに? 誰のクラスだって? 先生の名前は?」
「もう一度、あなたの子供の名前を言って!」
 あたりは、想定しているので、なんとかクリア。

「ああわかったわかった。今日は『来ない』のね」
 ここでうっかり「oui」と言ってしまうと
「え? 来る?」
「Aaaaaa! Non! Non!」
「つまり『欠席』ってこと?」
「Oui! Oui!」
「わかったわ、じゃあ、担任にこう伝えるので良いのね? Nは今日来ないと」
「(えええええ? 来ない、と言っているからNon? いや、違う、ここはそう伝えてください、で受けるから……)Oui!」
 
 という会話になる訳である。

 ちなみに、フランス語は相手が否定形を語っていることを否定する「si」という言葉もある。ある日、娘がクラスの男の子が意地悪で嫌だ、と話すので、「ふーん、意地悪って、どういうふうに言うの?」と聞いてみると、
「『Pas toi!』(Pasは否定なので、お前じゃない、お前はだめとかそういう意味か?)とか言うんだよ」とかなり怒っている。
「へえ……、で、お前はなんて言うの?」
「『Si!』だよ!!!」
 と、その使い方を子供に習ったのだったが、あまりに上級すぎて(?)私は使ったことはない。

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