2009年2月2日月曜日

雪のこと

 月曜朝、気づいてみたら、外は雪だった。
 夕方はどんどん日が延びているとはいえ、朝はまだ8時でも暗い。しばらく見てやっと、積もっているのみならず、今まさに降っている、と気づく。近くの屋根がみるみる雪で覆われていく。この冬、3度目の積雪である。

 最初の雪は、まだ11月のうち。週末遊びにいっていたドイツで小雪に降られて、へえやっぱりドイツはベルギーより寒いんだねえなどとのんきに帰ってきたら、こっちは積もっていたのだった。雪靴は? 防寒対策は? などなど気持ちが焦ったのだが、夫の秘書氏に聞いてもらったところ、積もるほどの雪は珍しい、年に一度あるかないかだ――とのことで軽く見ていたのだが……。

 二度目の雪はすごかった。仕事始め、エコール始めの1月の最初の月曜日だったが、ちょうど異常寒波が来ているところで、最高気温も氷点下、一時は日中も氷点下10℃という日が続いた。なので、月曜日に降った雪が火曜、水曜と晴天なのにまったく溶けず、粉雪状態が続いていた。
 トラムの通る大通りのマロニエ並木も雪景色ですっかりロマンチック! 関東育ちで雪が珍しく、毎日遊び歩いたり、窓を開け放しておいたりして、私はすっかり体調を崩してしまった。馬鹿すぎる。
 それでも、ベランダのてすりに小さなつららができているのを見て子供と興奮したり、幼稚園の行き帰りに雪をぶつけ合ったり(粉雪すぎて雪玉にはならなかったし、雪だるまは私たちには作れなかった)して堪能。
 こっちの人は雪は楽しまないのか、住んでいる建物の一階の庭も、人が出た様子もなく、雪はきれいなままだった。近所のドイツ人一家の玄関先に絵に描いたような西洋雪だるまができていたくらいだった。
 が、土曜日、夫が企画して、段ボールを切ってそりを作って公園に出かけてみると、どこからわいたのかというくらいに人がたくさん。みな、ちゃんとした木製のそりや、プラスチックのそり、簡単なお尻の下にしくうちわみたいのを持って、斜面をどんどん滑っている。わが段ボール号はそもそも滑りが悪いうえ、何度か滑っているうちに崩壊してしまった。
 今度、今度こそはぜったいそりを買うから! と息巻く私。子供のいないドイツ時代にも、そういえば雪が降るたびに「そり! そりが欲しい!」と大騒ぎしてたのだった。あのときはクロスカントリースキーをやっていたので、それで森にいったりもしたのだったっけ。にわかに、古くなってもう重いしとスキー板を処分してきたのがもったいない気持ちになったり。
 雪原を走り回りながら見ると、いつも自転車やキックボードの練習をしにくる公園が、なんだかブリューゲルの絵のように見える。
 翌日曜日には、もうだいぶ雪は溶け、私たちは町中に遊びにいってしまったが、トラムから見ると、地表の出た斜面でまだまだ楽しんでいる人たちは多かった。丸一週間楽しめた雪。元は取れた~! という気持ちになったが、「元」ってそもそもなんだ?

 さて、三度目の雪。天気予報を見ると、最低気温こそ氷点下だが、日中はプラスの予報、水曜日には晴れるという。さあ、そりは買うのか買わないのか……。

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