2009年1月20日火曜日

ポリスのこと

 ポリスというバンドを知ったのは、中学生のときだった。その頃はお金もなくレコードも買わなかったし、お金ができてCDが買えるようになったら、解散してしまっていた。でも、スティングのソロアルバムはずっと出るたびに買っていた――というくらい、あまり音楽に興味のない私にとっては別格扱い。
 再結成ライブが日本を出る前にあったのだが、もちろん、子持ち労働者に行っている暇なんてなかったのだった(実は東京ドームのそばに住んでいたので、子連れで外まで漏れる音を聴きにいく! と言って夫に鼻で嗤われた。まあ、本気じゃなかったけど)。
 こちらに来てから、そのツアーのDVD『Certifiable Live in Buenos Aires』が発売されて買ってきた。正確には、DVDとCDの一枚ずつのセット。映像にはまったく興味のない人間なので、CDだけで良いのに、と思い、しばらくはCDだけかけていたが、あるとき、MacでDVDをかけて、ながら見していたところ、当時大好きだったスチュワート・コープランドが銅鑼をじゃら~んとするシーンが。

「Wrapped around your finger」だ!

 ちまちまと提げられたパーカッションを演奏するコープランドのイカレた姿に、この一曲だけのためにでもDVDも買ってよかったと思ったのだった。なぜかCDには収録されていないけど、やはりこのコープランドさまは見なくてはということなのだろうと自らを説得。

「Wrapped around your finger」は、確か、中学三年生のときにリリースされたと思う。当時、TV神奈川(TVK)ではMTVを流している時間があって、プロモーションビデオにも記憶がある。中学三年、と覚えているのは、掃除の時間に、ある男子が帚を立てて並べ、「Wrapped around your finger~!」と叫びながら、手にした帚でなぎ倒したのを見て笑った、という記憶があるから。

 馬鹿だ……。

 懐かしい気持ちで、You Tubeに行って、プロモビデオも見てしまった。今よりもずっと若い(当たり前だ、もう25年も前だ)スティングが、ろうそくをなぎ倒すシーンについ笑ってしまったり。

 私にとって音楽(とくに流行の曲)は記憶を呼び覚ます装置になることが多い。重篤な活字中毒者の私だけど、活字からはなにかを呼び覚まされることはない。だが、音楽には自分の個人的な気持ちをかき立てられる。とくにこの1983年あたりから87年、ちょうど私の高校生時代と重なるころは、洋楽全盛期。前出のTVKもそうだし、土曜の午後にはFENでアメリカントップ40を部室でかけたりしていた。当時の曲を聴くともろに当時の記憶が絵でよみがえってきて、柄にもなく青春だったなあなどと思ったりする。
 先日、上司と相手先の人と話したときに、やはり音楽によって呼び起こされる青春時代の記憶という話になり、彼ら二人は青春時代=大学時代と思っているのにちょっと驚いたりした。

 鼻で笑った夫にぎゃあぎゃあ言って録画してもらっていたWOWOWの東京ドームライブのデータを発掘して見たり、CDで買った『The Synchronicity』をかけたり、しばらくポリス三昧していた。が、私の気持ちが強すぎたせいか、なんと『Certifiable Live in Buenos Aires』はMacで再生していると、「Wrapped around your finger」の前、「Every little things she does is magic」の途中でシステムエラーを起こして見られないようになってしまったのだった。なんてこった……。ほかのDVDデッキで見られることを確認したものの残念な気持ちは強い。

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