2008年12月9日火曜日

まずははじまり

 ブリュッセルに行くことになった。


 以前、ドイツ(ボン)には住んでいたことがある。ヨーロッパ二度目だからなんとかなるだろうと思うものの、前回と違うのは、4歳児が家族に増えていることなのであった。

 そして、一番怖いのはフランス語(かオランダ語)。夫はドイツ語の人だし、私はフランス語は、好きな作家にかぶれて大学生のときにアテネ・フランセに通ったことがある、のみ。

 いやいやでも、まったくの白紙じゃないんだし、とペネロペシリーズの原書を手に取り、1ページとて理解できない状態に凍る私。

 いや、オランダ語なんて、ドイツ語がなまってるだけだから、なんとかなるんじゃない? と、失礼発言をしつつミッフィーシリーズの原書を手にとり、遠い目をする夫。

 両方とも、自国語でならうちの四歳児でもさくさく読んでるよ!


 しかし、BonnもBruxellesもBで始まる街ばっかり行く。ドイツは、その後、首都がBerlinに戻ったけど、首都はBで始まるのが多いのか?と思い、その後、Praha もParisもPで始まるから、と思い、さらに、でもどちらも口唇音だと気づく。

 口唇音とは文字通り、唇を使って発音するもので、M、B、Pなどがそう。子供が一番最初に発音しやすい音なのだそう。大学の授業で教授が、

「だから、子供が生まれて初めて発する言葉はどの国でもパパ、ママになる。それを『あ、おかあちゃん呼んでるよ』『今度はおとうちゃんじゃない?』などというのが日本人は、『おかあちゃん呼んでる』『これはご飯ほしがってるんだよ』とか言って、パパ=母、まんま=ご飯にしてしまったのだ」と説明していた。中世あたりでは、日本語の「母」はパパとふぁふぁの間くらいの音だったというのだ。こうして書いていると、教授の京都弁が頭によみがえってきて懐かしい(文字にできないのがもどかしい)。

 そうして気づいてみると、首都にはマドリード、北京などなど、ほかにも口唇音で始まる地名が多いように思うが、やはり、発音しやすい地名が勝つのか(日本は違うけど)?


 だが、ボンとブリュッセルの間に暮らした東京の街も文京区なのだった。このところ私がB街づいているだけなのかもしれない。


 そんなこんなで旅立って、はや三ヶ月超。到着するなり、街は汚い、車は乱暴、ドイツの方が良かった! と思ったり、いやそれはボンが田舎だからか? とか思ったり、ホテル暮らしのときにひたすら子供に神経衰弱(しかも、行きの機内でもらったトランプで!)やらされたり、『よつばと!』8巻を毎日毎日読まされ、暗記できるほどになってしまったり、二十四時間よつばと暮らしているとうちゃんは偉いと思ったり、コインランドリー争奪戦を繰り広げたり、意外と英語通じなかったり、寒くて服買ったり、暑くて服買ったり、いろいろあったけど、それはまた追々……。


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